あがり症克服

【あがり症の4大原因】その②自意識過剰

あがり症の4大原因その②は「自意識過剰」についてです。

自意識過剰というと少し言葉が強いですが、

言い換えると「人目を気にしすぎる」ということです。

この「人目を気にする」ということはもともと悪いことではありません。

他者からの視線を気にしない人は好き勝手できますが、迷惑に思われてしまうことも多くなります。

人目が気になる人は、人目を気にしない人を羨ましく思うかもしれませんが、

特に日本のような人目を気にする文化が根付いている社会では、このような人は生きにくくなってしまうでしょう。

人目を気にする能力は必要ですが、

「他者からの視線を悪い方向に捉える」ことは問題になってきます。

これが原因であがり症が引き起こされるケースはとても多いです。

では、詳しく探っていきましょう。

この記事は森下裕道さんの「人前であがらずに話す技法」という書籍から参考、引用させていただいております。

こちらの記事で書籍について紹介しておりますのでよろしければ読んでみてください。

https://datsuryoku-life.com/reviewer-vol-3/

あがり症は「他人」がいるからこそ起こる

あがり症は「他人」がいるところで起こります。地球上で自分ひとりだけならば、あがることはありません。

他人が自分をどう見ているかを気にしすぎる状態も、あがりの状態を引き起こす思考傾向です。

あがりやすい人は他者の評価に非常に敏感であり、

特に周りから低く評価されることを強く恐れる傾向にあります。

これは「他者から高く評価されることを強く望んでいる」からこそ起こってきます。

他人の評価を思い込んではいませんか

他人の前でパフォーマンスをするときには、「他者の評価」が生まれることがあります。

その評価は、肯定的な評価があれば、否定的な評価もあります。

また、一切評価しないでパフォーマンスを見る方もいます。

パフォーマンスは他者とのコミュニケーションゆえ、評価が生まれることは仕方のないことですが、

あがり症に困っている方の中には、

自らの想像や思い込みによって「相手が否定的な評価を下す」と無意識に決めつけていることがあります。

これは事実と異なる「認知の歪み」です。

否定的思考が事実とずれている場合は、事実通りに直さなければなりません。



あがっている時の思考

あがりの状態に陥っている時の思考を挙げていきます。

これらはすべて、あがり症がひどかった時の私が考えていたことでした。

・緊張しないか不安だ
・うまく話せるか
・手足が震えたら嫌だ
・顔が赤くなったら,どうしよう
・バカにされたくない
・すごいと思われたい

これらに共通していることは

これから先に起こる不確かなこと

そして

全て自分自身のこと

です。

あがり症が出る時には、これらの言葉が頭の中を占領するようになってしまいます。

自分にとっての優先順位が変化する

人はリスクがあるとそちらに意識を向け、身を守るようになります。

自分の社会的評価を気にした瞬間、パフォーマンスの目的が「自分の社会的地位を守ること」に変わります。

その結果過剰に緊張し、あがりの症状が出てしまうと

手足が震え、手汗がひどくなり、声が震えてしまい、パフォーマンスの成功は難しくなります。本末転倒です。

このように防衛反応はあがりにつながっていくことが多いのですが、実際に起こっていないリスクに対して防衛反応を起こしていては、パフォーマンスはできません。

あなたにとって「パフォーマンスの本当の目的」は何でしょうか?

「自分の価値を守ること」ではないはずです。



パフォーマンスの優先順位を見直す

人は皆、当然のことながら自尊心があるので、自意識過剰になるのは必然的です。

しかしながら、パフォーマンスは見ている人、聞いている人のことも考えなければなりません。

自分だけでなく、相手のことも考え、

自分と相手を対等に考えるようにしましょう。

思い込みを正すためには「視点」を変える

家族や親しい友人と話しているときに緊張しないのは、周りの人から見られていると意識していないためであり、「意識の方向」が「相手」に向いているからです。

自分のことばかり考えている『自分視点』だから緊張するのであり,相手に気持ちを向ける『相手視点』に立てば,相手を当然見るようになり,緊張しなくなるのです。
人前であがらずに話す技法より

相手視点に立つということは、普段からしていないと難しく、想像力も必要です。

こちらの書籍では視点を変える方法を具体的に紹介しております。

また、視点を意識した、あがり症克服の簡単なトレーニング法もなど紹介しております。ぜひ参考にしてみてください。

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